2012年01月17日

切断されて ベッドの下にあったもの



 
    もしかしたら、いや、きっと、
    大島 渚は、
    久しぶりに、ほくそ笑んでいるだろう。
    
    1月16日の朝、
    東京都内某所のアパートで、
    血だらけになって死んでいる男が発見された。
    彼は49歳。
    タクシーの運転手をしていたという。
    
    その男は、ベッドに仰向きで横たわり、
    全裸だった。
    首と胸と腹部に、刺し傷と切り傷が4か所あり、
    死因は、首の傷による失血死とみられている。
    
    隣室からは、血のついた包丁が見つかり、
    二つの部屋に、血のついた足跡があることから、
    男性は負傷後に歩いたものとみられてもいる。
    
    そして!
    死体が横たわるベットの下には、
    切断され陰部が落ちていたそうだ。
    
    
    ということで、映画ファンなら、
    この事件から、
    大島 渚の「愛のコリーダ」を、
    連想せずにはいられない。
    ただし、「愛のコリーダ」では、
    女性が切断をしたけれど、
    この事件の犯人は、男か女か、
    まだ判明していない。
    
    
    さて、映画「愛のコリーダ」には、
    切断のシーンはなかったと思うけれど、
    男性の○器が、モザイクなしで写し出される。
    
    日本で発売されたビデオやDVDは、
    その部分をモザイク処理しているけれど、
    欧米で発売されたものは、
    モザイク無しのものである。
    
    そこで物好き友人が、
    アメリカからビデオだかDVDを取り寄せた。
    しかし、税関でひっかかってしまい、
    入手は未遂に終わった。
    
    なお、別の友人は、
    アメリン旅行のさいに現地でレーザーディスクを購入し、
    それを機内持ち込みのバッグに入れておいたので、
    無事に?通関を切り抜けた。
    
    そして、ぼくは、
    のちに英国からDVDを取り寄せ、
    これも税関で開封されることなく、
    無事に手もとに届いた。
    
    でも、一回見たきりで、そのままになっていて、
    ふたたび見る気にはなれないでいる。
    あんなもの、2度見る気持にはなれない。
    たとえそれが、
    男性のものであれ、女性のものであれ、
    けっして気持ちいいものではないし、
    楽しくもないし、そそられることもない。
    
    だって、大島 渚監督の意図は、
    劣情を促すために作ったものではないからだ。
    
    あ、便宜的に「劣情」と書いてしまったけれど、
    あれは、劣情なのかどうか。
    ごく普通の人間の欲情以上ても以下でもないものだと、
    ぼくは思っている。
    
    
      

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2012年01月16日

130億円の寄付  これは ハンパじゃないよねえ





    
    いま、宅配便・郵便の配達で、
    気になっていることが、二つある。
    
    ひとつは、
    スイスから、無事にモノが届くかどうか。
    このモノとは、
    ワン・ビンの「鉄西区」のDVD。
    
    そして、もうひとつは、
    モノが届くかどうかではなく、
    その中身。
    英国へオーダーした、
    古いアメリカ映画のDVDの特典映像のことだ。
    こちらについては、
    また別の機会に語ることにするけれど。
    
    
    いずれにしても、
    アメリカの田舎から、
    英国から、
    そしてブラジルなどから、
    郵便物が無事に届いたときには、
    ささやかに感動する。
    
    それは、
    さまざまな国で、さまざまな人たちが、
    さまざまな自分の仕事を誠実にこなしているという、
    その人の営みへの敬意でもある。
    
    しかし、
    ごく最近、宅配便で、
    大きく感動したことがある。
    それは、あのクロネコヤマトの事だ。
    
    宅配便の大手、ヤマトホールディングは、
    昨年の4月に、
    宅配便1個につき、10円を、
    東北の被災地へ寄付するようにした。
    
    そして、その総額が、
    すでに110億円に達しているというのも驚きだが、
    同社ては、年間に13億個も配達しているそうだから、
    年間寄付総額は、130億円になると推定され、
    その金額は、
    年間の純利益の4割に相当するという。
    
    これは、クロネコヤマトが、
    水産業が盛んな三陸地方のことを、
    「クール宅急便」開発のきっかけにしたことから、
    その恩返しであるらしい。
    (朝日新聞1月15日の報道から)
    
    そしてこのことを、昨年6月の株主総会で報告したら、
    出席していた株主から、拍手が起きたというのも、
    素晴らしい。
    
    
    もし、あなたが、
    クロネコの宅配便を利用すれば、間接的に、
    それが東北被災地の支援につながっていくのだ。
    
    それにしても、
    純利益の4割を、社会のために寄付するという志は、
    スゴイと思う。
    
    
    
    
   
  

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2012年01月15日

愛なんて きわめて個人的なもので 不思議ではないはずなのに



    正直言って、
    とても不思議な感覚に襲われてしまう。
    世の中で起きるすべての人生ドラマを、
    納得しようしすること自体が、
    かなり不遜というか、傲慢というか、
    あるいは、差別意識と偏見そのものと関連している、
    かも知れないと思い、
    世界も人間も、そしい愛も、複雑なのだと、
    頭(観念)では納得したフリをするりだけれど、
    奇妙な不思議感覚が消えるわけではない。
    
    1月10日の新聞に、
    マレーシアの元副首相が、
    政治の腐敗を批判して失脚し、
    異常性行為の疑いで起訴されていたのだが、
    彼に対して、マレーシア高等裁判所は、
    無罪の判決を言い渡した、と。
    
    その異常性行為の疑いというのは、
    彼の事務所のスタッフだった、
    20代の男性に、同性愛行為をした・・・
    というものだったが、
    判決理由としては、
    「被害者の証言以外に、
    容疑を裏付ける包括的な証拠がない」。
    
    そりゃ、そうだ。
    かりにその疑惑が事実であったとしても、
    それを、第三者が証明するというのは、
    異常性行為を目撃でもシナイ限り、難しい。
    
    かりに目撃したとしても、
    それが異常かどうかの判断も、難しい。
    
    
    この事件は、政治的な陰謀の疑いを否定できないけれど、
    それにしても、
    「異常性行為の疑い」とは、なんじゃらほい?
    男と女の行為にだって、
    異常なものはあるし、
    そもそも、
    正常と異常は、どのように差別しうるのか。
    
    かのフロイド博士だって、
    「すべての性愛行為に異常というものはない」
    と発言しているし、ね。
    
    
    そのあと、12日の新聞には、
    アメリカのフィギュアスケートの27歳の男性選手が、
    ロシア人のボーイフレンドとの結婚を公表した・・・
    という記事もあった。
    
    その記事には、
    2人が頬をよせるようにして並んだ、
    うれしそうな写真が、カラーで掲載されていた。
    
    あえて頬までよせる必要かあるのかどうか、          こ
    これも、他人にはわからない。
    
    アメリカ人とロシア人という組み合わせは、
    なかなか政治的にイミシンだけれど、
    それが同性同士ということで、
    これまた、不思議大好きなニュース。
    
    
    どうして、そういうことになるのか、
    不思議以外のなにものでもないけれど、
    世界には、ピーマンやトーガンやセロリが嫌いな人もいるし、
    豚は嫌いだけれど犬は好きという人もいるので、
    こうしたことは、
    その事実そのものを、素直に受け入れるしかないのだろう。
    
    ということて、
    こうしたニュースを不思議だと思うボクは、
    まだ、寛容の精神が未発達というべきなのだろう。
    
    
    
    
     

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2012年01月14日

顔が 語れるものは なにか


誰にも

オモテの顔と ウラの顔がある

顔が 人格のすべてを語ることは

まず ありえない
  

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2012年01月14日

ハセベは スケベ? 人類はみな スケベです?




    サッカー界のヤーサン・・・と言えば、
    本田ケイスケ。
    サッカー界の貴公子・・・・・と言えば、
    長谷部誠。
    彼は、名前も「誠」だけれど、
    本人も、誠実・勤勉実直だと、
    一般的には、思われています。
    
    ところが、某サイトには、
    「サイテーな人間性が、ついに白日の下に曝された」
    「それは取り繕われた仮面に過ぎない」
    と書かれていました。
    
    はたして、どこまで真実なのか。
    サイトに書かれていたことは?
    「嘘つきで自分勝手で公然わいせつ癖があり、
    重度ロリコンの疑いあり!」
    
    
    エピソード1●俺が遅刻したのは時差のせい?
    
    以前から時間に厳しく、
    後輩の内田などには、集合時間より1時間も早い時間を、
    連絡していたという長谷部。
    合宿地カタールからタジキスタンに移動をした際、
    「時差があったことにより」、長谷部自身が昼食に遅刻。
    「自分が決めた罰金ルール。言い出しっぺは10万円だろ」
    などの声を無視して、しぶしぶ5万円を支払う。
    
    エピソード2●シモネタるのは若手のせい
    
    日本代表の仲間などともよく食事をするという長谷部。
    話題はサッカーのことオンリーと思いきや、
    サッカーの話が終わるとすぐ「男の話(要するに女の話)」。
    彼女の話、好きな女性のタイプの話など、
    オンナの話をしまくる長谷部。
    ただしこれは「そういう話を若手が大好きだから」
    そして、シモの話も、あくまでも「若手が大好きだから」。
    
    エピソード3●露出癖がありホモの疑いも?
    
    川島・内田とカラオケに行った際、
    まずは「とりあえずエイジも筋肉がスゴイから」
    という理由で、「川島。オマエ脱げよ!」
    川島さ脱がせると、自分も脱衣し、
    「内田、オマエもだ!」と脱衣を強制。
    そして、「(脱いだのは)解放感とかじゃないですか」
    
    エピソード4●友人・知人に金銭の供与を要求する?
    
    高校時代の友人から寄せられた情報によると、
    長谷部は、サッカーマガジンに初めて掲載されたとき、
    「俺、表紙だから楽しみにしてろよ!10冊買えよ!」
    というメールを送信してきたとのこと。
    さらに、著書を発売した際も、
    「1人、10冊以上買うように」というメールを、
    同級生全員に一斉送信し、買わせたとか。
    
    以下、あまりにも低俗な記事なので、
    カット、スカット!?
    
    
    まあねえ。
    あらゆる人間は、基本的に、
    「多重人格」のはずですから、
    誰でも、叩けば、ホコリは出るでしょう。
    
    
    
    
  

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2012年01月13日

人は人を殺す そして  国家も人を殺すけれど




 
    くどいんじゃないの?
    はい、くどいです。
    
    永山則夫の著作について。
    ただし主たるもののみ。
    
    「無知の涙」合同出版(1971年)のち角川文庫、河出文庫
    「人民をわすれたカナリアたち」辺境社(1971年)のち角川文
      庫、河出文庫
    「愛か-無か」合同出版(1973年)
    「動揺記1」辺境社(1973年)
    「反-寺山修司論」JCA(1977年)
    「永山則夫の獄中読書日記」死刑確定前後 朝日新聞社 1990
    
    小説「木橋(きはし)」立風書房(1984年)のち河出文庫- 第
      19回新日本文学賞受賞作品
    「ソオ連の旅芸人」昭和出版(1986年)
    「捨て子ごっこ」河出書房新社(1987年)
    「なぜか、海」河出書房新社(1989年)
    「異水」河出書房新社(1990年)
    「華」1-4、河出書房新社(1997年)
    
    
    永山則夫を扱った映画・ドラマとしては。
    映画「裸の十九歳」(1970年)監督:新藤兼人、主演:原田大
      二郎。
    土曜ワイド劇場「死刑囚永山則夫と母」岡田義徳が永山則夫役
      を演じる。
    舞台「tatsuya -最愛なる者の側へ-」鐘下辰男 芸術選奨新
      人賞受賞
    
    
    ぼくが持っている本その他は。
    「無知の涙」
    「木橋(きはし)」
    「人民をわすれたカナリアたち」
    「裸の十九歳」
    
    
    
    人は、人を殺す。
    動物も、人を殺す。
    国家も、人を殺す。
    社会も、人を殺す。
    
    そのなかで、
    人だけが、犯罪者にされる。
    
    
    
    
  

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2012年01月12日

そして彼の魂は 恍惚に侵食されていく


永遠が 彼を呼んでいる

やがて 離陸を開始する彼の魂は

無限大の恍惚に 侵食されていく

これほど禁欲的な悦楽は

この世には ない

  

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2012年01月12日

死刑執行のとき 彼は激しく抵抗した・・・・・・・






    「裸の19歳」こと、永山則夫の「つづき」です。
    
    永山則夫は、
    1968年から1969年にかけて、
    連続ピストル射殺事件を引き起こした、
    「刑死者(元死刑囚)」。
    
    彼は、1969年の逮捕から、
    1997年の死刑執行までの間、
    獄中で、創作活動を続けた小説家でもあった。
    そして、1983年、
    小説「木橋(きはし)」で、
    第19回新日本文学賞を受賞している。
    
    
    獄中で、
    読み書きも困難な状態から独学で執筆活動を開始し、
    1971年に手記「無知の涙」「人民をわすれたカナリアたち」
    を発表した。
    
    この印税は4人の被害者遺族へ支払い、
    そのことが1881年の高等裁判所判決において、
    情状の一つとして考慮され、
    無期懲役という減刑につながった。
    ただし、のち差し戻し審で死刑判決。
    最高裁の上告棄却により、
    1990年4月17日に、死刑が確定している。
    
    永山則夫は、
    1980年に、
    かねてから文通していた在米日本人・和美さんと、
    獄中結婚。
    彼女は、フィリピンと日本のハーフである。
    
    そして1983年には、
    小説「木橋(きはし)」で、
    第19回新日本文学賞を受賞した。
    また、1990年には、
    秋山駿と加賀乙彦の推薦を受けて、
    日本文藝家協会に入会を申し込むが、
    協会の理事会にて、
    入会委員長の青山光二、佐伯彰一など理事の一部が、
    永山が殺人事件の刑事被告人であるため、
    入会させてはならないと反対した結果、
    入会が認められず、
    それに抗議した中上健次、筒井康隆、柄谷行人、井口時男が、
    日本文藝家協会から脱会した。
    
    なお理事長の三浦朱門とその妻曽野綾子は入会賛成で、
    江藤淳は反対の立場からテレビで中上健次と討論した。
    
    その一方、1996年、
    ドイツ・ザール州作家同盟には正式入会を果たしている。
    
    ここで入会に反対した奴らは、きっと、
    地獄に落ちたはずだ?
    そう思いませんか?
    
    
    獄中から手記や短歌を発表する死刑囚は多い。
    しかし、自らの罪を認める一方で、
    自己の行動を客観的にふりかえるという手法で創作を行い、
    文壇において一定の地位を獲得するまでに至った永山は、
    死刑囚としては珍しい存在だと言われている。
    
    また、連合赤軍の永田洋子死刑囚など、
    収監されていた多くの殺人犯に、
    影響を与えたともいわれている.
    
    
    永山則夫は、
    獄中からたくさんの手紙を書いている。
    内容は、獄中結婚した妻や支援者との交信や、
    本の読者からの悩み相談まで多岐に渡っている。
    そして永山は、
    返信する文面を写しを保存していたため、
    遺品の中には、
    受け取った手紙と返信した手紙が対になって保管され、
    そこから、国家に対する心情や、
    贖罪の意識の変遷などがうかがえる。
    
    
    1997年8月1日、
    東京拘置所において永山の死刑が執行された。
    48歳だった。
    生前、永山は知人に、
    「刑が執行される時には全力で抵抗する」と述べていた。
    実際に処刑の際、
    永山が激しく抵抗したとする数人の証言がある。
    このため、永山の死体は、
    死刑執行後、速やかに火葬されたと言われている。
    
    永山の死刑執行については、
    執行と同じ年の6月28日に逮捕された、
    神戸連続児童殺傷事件の犯人が、
    少年(当時14歳11ヶ月)であったことが、
    少なからず影響したとの見方も根強い。
    つまり、
    少年法による少年犯罪の加害者保護に対する世論の反発、
    厳罰化を求める声が高まる中、
    未成年で犯罪を起こし死刑囚となった永山を処刑することで、
    世論の反発を和らげようとしたのではないか、
    という報道もあった。
    
    永山の告別式は東京都文京区の林泉寺で行われ、
    喪主は、
    東京高等裁判所における差戻審、差戻後上告審で、
    弁護人を担当した遠藤誠弁護士が務めた。
    永山の遺言により、
    遺灰は故郷の海であるオホーツク海に、
    妻だった和美の手によって散布された。
    ただし、差戻し決定時に離婚が成立していた。
    
    死後、弁護人たちにより、
    「永山子ども基金」が創設された。
    これは著作の印税を、
    国内と世界の貧しい子どもたちに寄付してほしいとの、
    永山の遺言によるもので、
    貧しさから犯罪を起こすことのないように・・・
    との願いが込められている。
    
    
   
  

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2012年01月11日

見えないもの 見ようとしないもの


サンテクジュペリは 言った

「大切なものは目に見えない」

ち、違うよ

見ようとしないだけだ

ほんとうの自分がみえないのも

そのせいだよ
  

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2012年01月11日

グレン・グールドは 俺のライバル  なんちゃって



 
    
    ぼくが持っているクラシックのCD・DVDで、
    アーチスト別ていけば、
    一番枚数が多いのは?
    
    シャーン!
    それは、グレン・グールドです。
    たぶん。
    
    CDは、ボックス・セットを持っているし、
    DVDも、数年前に発売されたボックス・セットを持っているし、
    それに加えて、
    ライブ録音のビデオも、映画も、
    何本か持っています。
    
    そして、本も数冊。
    
    
    彼のユニークな演奏も好きだけれど、
    ユニークすぎる演奏態度は、めちゃんこ好きだし、
    それよりなにより、
    その超人的な生きかたに、ものすごく惹かれます。
    それは、ある種性的な魅力・・・と言いたいほどです。
    
    
    ということで、
    「グレン・グールド 天才ピアニストの愛と孤独」は、
    見ました。
    もう、息をつめるがごとくに、
    1秒たりとも見逃したくないと、
    108分、スクリーンを凝視し続けました。
    
    で、見終わっての結論・・・
    ほんとうに彼は、超絶的な変人だ。
    これは、最高の賛辞のつもりです。
    
    彼は、1982年10月4日に、
    脳卒中で他界しましたが、
    晩年は、もう完全にパラノイアになってしまい、
    抗うつ剤などの薬物中毒になっていたとのこと。
    
    
    この「グレン・グールド 天才ピアニストの愛と孤独」は、
    近親者の証言を組み合わせて、
    彼の実像に迫ろうとしてものですが、
    作品としては、まあまあ。
    しかし、とにかくさまざまな証言はじつに貴重で、
    ファンにとっては、たまらない作品といえるでしょう。
    
    
    トロントで開かれた葬儀には、
    3000人もの人がつめかけたそうですが、
    彼自身の親友といえる人は、
    「5人は、いなかっただろう」
    
    トーマス・マンの「魔の山」とか、
    夏目漱石の「草枕」が愛読書だったということは、
    とっくに知ってはいましたが、
    僣越ながら、
    奇妙な親近感を隠すことができません。
    
    彼に関する本を読むと、
    肉体関係も含めて親密な女性は存在したようですが、
    よく言えば禁欲的、
    あからさまに言えばわがままで自分勝手で、
    孤高な男。
    
    ふふふ。
    ぼくにとってグレン・グルードは、
    理想の男に近いかもしれません。
    ただ、決定的な違いはあります。
    それは、
    彼は天才で、ぼくはオバカな凡才だということ、
    です。
    だからよけいに、
    憧れてしまうのです。
    
    つんつん。
    
    
    
    
   
  

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