2012年01月02日
300g の ステーキが食いたい

大晦日、
走る車も少なく、街は静かだった。
ぼくは、
重い足をひきずって、
アイスクリームを買いに外出した。
前日、父母のお墓の掃除に行き、
その帰りに、
安いステーキを食べた。
オージービーフ、つまり、
オーストラリア産の肉だった。
うまくもなんともなかったけれど、
一年の終わりに、スーテキを食べることに意味があったので、
それでいい。
和牛黒牛だって、オージービーフだって、
牛は牛なんだ。
ステーキで一番印象に残っているのは、
アメリカ・ノースカロライナへ研修旅行をしたときのこと。
(アメリカのボランティア活動の視察研修)
ホストファミリーのお兄さんから、
「これを食べなくては!」と、
さもない屋台のような店へ案内されて、
そこで、
「サザンステーキ」なるものを食べた。
草履のような肉・・・とまではいかなかったけれど、
ゆうに300gを超えるような分厚い肉片が、
黒胡椒にまみれて、焦げていた。
まるで、火事の焼け跡から発見された、
肉片のようだった。
塩もたっぷりかけられていて、
激辛の塩ジャケを連想させた。
あたかもカウボーイが、
野営地で食べる肉片のようだった。
ぼくは、野犬が肉にかぶりつくかのように、
ひきちぎるかのように食べるのが好きだし、
焦げた肉の味も大好きだったから、
とても満足した。
このような「サザンステーキ」なるものは、
日本では、どこにもないだろう。
自分で骨つきの安い肉の塊をゲットしてきて、
バーベキュー風に焼くしかない。
考えてみれば、
考えてみるまでもなく、
べくは、肉食人種だ。
見かけは、育ちのいい素直な草食系みたいだけど、ね。
でも、人間に食いつく気は、まったくない。
食いつきたくなるような奴に、出会ってみたいけれど、
いないんだよね。
だから、
牛肉でガマンしてるんだ。
わはは。
Posted by kimpitt at
16:24
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