2012年04月29日
「テルマエ・ロマエ」には 不思議な謎がある

笑うカドには福が来る・・・
とは、とても思えない。
お笑い芸人が幸福に暮らし、
幸福に死んでいったという話も、
めったに聴いたことはない。
「テルマエ・ルマエ」を見て笑うときにも、
そのくらいの認識・教養は不可欠だろう。
映画の存在そのものがユーモラスで、
たしかに笑ったけれど、
見終わって、
ひとつ疑問が残った。
この風呂好き人間を描いた「テルマエ・ロマエ」には、
なぜ、
男性の入浴シーンしか、出てこないのか。
公衆浴場が好きなのは、
男だけなのか。
そして、ぼくなりに、
その「なぜ」を考えてみると・・・・・・
原作者が、ヤマザキマリという女性であることから、
彼女の個人的好奇心が、異性の裸体に向けられた・・・
のではないかという、ゲスな勘繰りが可能である。
しかし、
コミックはともかく、映画化するとなると、
女性の入浴シーンのあるほうが、
興行的にはベターだろう。
シリーズ累計で500万部も出ている原作は、
もはや180度変更はできないけれど、
女性の入浴シーンを加えることは、
不可能ではない。
ただ、そうするとなると、
現実的な問題にぶち当たる。
つまり、
上半身のみとはいえ、裸になる外人女性のエキストラを、
どうやって集めるか。
それとともに、
撮影時の配慮としては、
そのエキストラの裸体を、
どこまで露出させるか。
首まで湯に浸からせればいいが、
それでは、
男性の入浴シーンと対比して、
あまりに不自然ではないか。
そして、もしかりに、
腰から下は湯の中にした場合、
乳房をどうするか。
日本人なら手拭いで覆えばいいけれど、
古代ローマ人の女性に、そういうマナーがあったかどうか。
・・・のように、
事情はいろいろ憶測可能ではあるけれど、
オジサンの裸体しか登場しない入浴シーンというのもまた、
きわめて不自然で、なおかつ非魅力的ではある。
つんつん。
Posted by kimpitt at
17:29
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