2012年04月19日

カフカに なれない


逆立ちをしたって

宙返りをしたって

カフカには なれないのにね

  

Posted by kimpitt at 17:57Comments(0)

2012年04月19日

EPISODE 6 ■ 男性の看護士



    EPISODE 6 ■ 男性の看護士
    

    
    リハビリ訓練が無事に済んだため、
    翌日の午後、
    いよいよICUを抜けて、
    一般病棟へ移ることになった。

    
    東館7階760号室である。
    その部屋は、7階の一番端の角部屋で、
    ベッドは4台。
    先住民の病人は誰もいなくて、
    ぼくは、窓際の明るいベッドだった。

    
    
    この東館は新築3年目。
    建物の内部設計が病院臭くなく、
    色彩もモダンだった。
    手術室とICUは5階にあり、
    7階は、すべて心臓関係の患者が入れられていて、
    ぼくは、一番奥の角部屋、760号室。
    人の出入りが少なく、とても静かなフロア。

        
    ヤッホー!
    まるでリゾートホテルみたいな雰囲気じゃん!

    
    村上春樹の本
    シーブリーズのボトル
    ヒルフィガーの小銭入れ
    などを窓際に並べて、
    冷蔵庫には、エビアンのミニボトル。

    
    スリッパの代わりに、
    ADIDAS(スタンス・スミス・スタイル)の赤いスニーカー。

    
    痛みや苦しさがないおかげで、
    病室を自分らしく飾るところへ気が回った。

    
    若い女性の看護士は、
    めざとくヒルフィガーなどに反応した。

    
    そういえば、ICUには、
    男性の看護士が何人もいた。
    最初は医師と勘違いした。
    彼らは、そのくらいきびきびと動いていた。

    
    静岡市立静岡病院には、
    40名近い男性看護士がいるとのことだった。
    


    
    
  

Posted by kimpitt at 17:51Comments(0)