2013年02月03日

竹中直人  自縄自縛の私





    「自縄自縛の私」・・・・ねえ。
    そもそも、自縄自縛なんて、死語でないかい?
    ここ10年、いや20年、
    こんな言葉、
    使ったことも、耳にしたことも、目にしたこともない。
    自業自得だって、使ったことないし、
    使いたくもないというのに。

    
    でも、原作の題名がたぶん、
    「自縄自縛の私」・・・なんだろうね。

    
    山田太一だって、
    「東京物語」を「東京家族」に変えたんだから、
    原作のことなんか気にするより、
    観客が見たくなるようなチャーミングな題名に、
    してほしかった。
    たとえば、
    「人間の厄介な性癖に関する物語」
    とかね。

    
    うっ、自分を縄で縛って快感?を得る若い女の物語。
    なんか、食欲そそられないなあ。
    そのために往復の時間を含めて、
    4時間も縛られるなんて、
    自縄自縛でも、自業自得でもない・・・よなあ。

    
    ・・・と、初日の雨の土曜日、
    シネコンへ出かけていきました。

    
    そのシネコンが入ってるビルの4Fには、
    GAPがあって、
    つい数日前そこで、
    8900円のスリムなチノを、
    なんと1990円でゲットしてるから、
    そのときの興奮と快感は、自縛とは比較できない・・・
    そう思えぱいいか。

    
    ということで、見に行きました。
    じつは、ぼく、
    ボンデージ(縛る遊び?)、好きじゃないんです。
    したことも、されたこともないし。

    
    
    ふふふ。
    ところが作品は、なかなか悪くない出来で、
    けっこう楽しく見ることができました。
    変態チックな素材だし、
    エッチっぽいものでもあるし、
    出ている俳優も知らない人が多かったりしたのですが、
    脇役陣、
    とくに安藤政信、綾部祐二、津田寛治、米原幸佑、馬渕英俚可などが
    もう抜群にうまくて、
    これは、俳優本人もさることながら、
    監督竹中直人の実力と功績。

    
    彼は、
    事前に台本を頭のなかに入れたら、
    その場では細かいことは言わずに、
    即興的に、勢いで撮っていく主義の人。
    だから俳優が、じつにいきいきとしていて、
    計算づくの演技では出せない絶妙でコミックな味が、
    随所に散りばめられている。

    
    
    あ、忘れてた。
    ドラマの内容。

    
    広告代理店に勤めてる女の子が、
    仕事その他が思うように行かなくて、
    そのストレス解消のために、
    自分の体を縄てグルグル巻きに縛る話。
    ネットで知り合った同じ趣味?の男性も、
    夫婦関係が冷えきっていて、
    仕事でもコンプレックスを抱えている。

    
    
    二人とも、べつに、
    ストレス解消は縄でなくてもいいはずなんだけれど、
    縄だっていいよ。
    他人に迷惑かけるわけじゃないからね。

    
    でも、スボーツとして単独でやるぶんには、
    なんか、けっこう楽しめるかもしれない。
    それに、縛っても美しい体って、いいよなあ。

    
    ぼくも、これを契機に、
    本格的にシェイプアップをやりたいです。
    しゃんしゃん。


    
    
    
    
   



Posted by kimpitt at 20:13│Comments(0)
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