2012年11月15日
0・ 001%の 美しい孤独について
その1週間、ぼくは、
0・001%の美しい孤独を満喫した。
これまでに経験したことのない、
とても素晴らしい1週間だった。
そしてそれは、
10月26日から始まった。
10月26日 フィッシュタンク
10月27日 気狂いピエロの決闘
10月28日 イル・ディーボ 魔王と呼ばれた男
10月29日 我らの生活
10月30日 ムースの隠遁
10月31日 ミヒャエル
11月 2日 俺の笛を聴け
これは、
静岡で開催された「3大映画祭週間2012」の上映作品で、
いずれも、カンヌ・ヴェネチア・ベルリンに参加したか、
なんらかの賞をとった作品たち。
東京では、8月に開催されたらしいけれど、
地味な催しだったせいか、主要マスコミでは報道されず、
したがって、ぼくも知らなかった。
これを企画・配給したのは、
「熱帯美術館」という配給会社だったが、
その存在する知らなかった。
しかし。
初日から、ぼくは興奮し、
それは、7日間持続した。
上映は、朝10時から1回と、
夜18時30分から1回だけ。
宣伝も地味だったし、
作品の知名度もゼロに近いものだったから、
どれだけ客が集まるか心配した。
ぼくは、毎日、朝の回を見た。
連日、客は、7人から9人。
ま、妥当というか、自然な結果だろう。
静岡市の人口は、約70万人。
そのなかの7人というと、0・001%!
魅惑的な孤独指数だ。
シネコンなどでも、
ネームバリューのない作品は、
10人を切ることが珍しくはないのだから、
立派な観客動員である。
とにかく作品が、すごかった。
作品の傾向も、それぞれユニークなもので、
その「七変化」に挑発された。
そして、これらの作品は、どれも、まだ、
日本盤のDVDは発売されていなくて、
「フィッシュタンク」は、英国のサイトに、
そして「俺の笛を聴け」は、
アメリカのアマゾンのサイトにあったので、即オーダーし、
すでに、ぼくの手もとにある。
「フィッシュタンク」は、英国の作品だから英語字幕はないけれど、
話はだいたい分かっているから、いい。
「俺の笛を聴け」は、なんとルーマニア映画なんだけれど、
監督がアメリで映画を勉強した人なので、
DVD発売の道がついたのかもしれない。
いずれにしても、
じつにスリリングな、痺れた7日間だった。
Posted by kimpitt at 21:15│Comments(0)