2012年07月04日
女殺しだね 「アメイジング・スパイダーマン」
この映画こそ、
土日や休日は絶対に避けたいと、
わざわざ月曜日の第一回を選んで、
シネコンへ出かけてゆきました。
ピンポーン!
観客は、10人ちょっと。
空き空きの劇場、せいせいした気分になろうとしたのですが、
客はマバラなのに、
左隣りの席に、ハンバーガーとコーラのトレイを携えた若い男。
ナンダヨー???
どなたもご存じのように、シネコンは、
チケットを買うときに、
好みの座席を指定できます。
そして、すでに売れている座席はマークしてありますから、
ゆるゆるに空いていた場合、
わざわざ知らない人の隣りの席を取る・・・
ということは、普通、ありえません。
なにか特別な動機や趣味や目的があれば、
話は別です。
ぼくは、落ちつかない気分になりました。
右隣りは空いていたので、
そちらへ移動するという手もありましたが、
気が小さいぼくは、それができなくて困っていました。
しかし、会場が暗くなって上映が開始されると、彼は、
ずらりと空いている前列へ移動しました。
ホッ!
これで安心して?、映画を鑑賞できる。
見た映画は、
「アメイジング・スパイダーマン」
6月23・24日には、東京で、
世界初のワールト・プレミアが行われ、
主役の二人も来日した、3Dの話題作です。
しかし、この3D初体験は、
「ベ・ツ・ニィ・・・・300円返してーーーー」
でした。
しかししかし、
このアメリカ生まれのSFスペクタクル的な映画は、
とても新鮮でした。
そもそも、この種のアクション・アドベンチャーは、
「男の子」、または、
「元男の子で、いまも気分は男の子」が熱中するものなのですが、
この「アメイジング・スパイダーマン」は、
どうみても、女の子向きにつくられているのです。
その理由は?
まず、主人公のスパイダーマン、
本名ピーター・バーガーが、
体格のいい勇ましい青年ではなく、
細身で長身、小顔のイケメン。
やや頼りなげで優しそうな、
まるで少女マンガのヒーローもどき、であること。
そして、弱きを挫く冒険ロマンなのに、
軸になっているのは
ピーター・バーガーの恋物語。
アメリカ映画のもうひとつのお得意ジャンル、
青春学園ドラマ的であること。
ピーター・バーガーは、スケボーが大好きで、
いつもキャンパスにボードを抱えてくるのですが、
そのスケボーのシーンが、
メタクソにカッコいい。
もちろん、
2002年につくられた初代「スパイダーマン」でも、
主人公は、恋と友情に悩んだりするのですが、
初代の役はトビー・マグワイアで、
彼と比較すると、
新スパイダーマンであるアンドリュー・ガーフィールドのほうが、
女の子をトリコにする力は、50倍くらい強い。
この種の冒険物語は、
圧倒的に男の子のものですが、
これは、女の子を夢中にさせてしまう冒険物語。
もしそうであるなら、これは、
ハリウッド映画がトライする、
新しい冒険アクション・ドラマともいえるでしょう。
Posted by kimpitt at 15:15│Comments(0)