2012年06月02日

あの人も ついに 死んでしまった




    
    ついに、あの人が、死んだ。
    
    新藤兼人。


    
    彼は、むかし、静岡県の焼津でロケをしている。
    「第五福竜丸」の撮影で、だ。

    
    どこかで、なにかで読んだ記憶があるのだが、
    その焼津での撮影のとき、
    スタッフが泊まってた宿に、払うお金がなくなって、
    苦労をした・・・・・と。

    
    新藤兼人にしてみれば、
    そんな苦労は、日常茶飯事だったに違いない。

    
    作品のすべてを見ているわけではないけれど、
    彼のもので一番好きなのは、
    永山則夫をモデルにした「裸の19歳」。

    
    初期には、
    「絞殺」
    「人間」
    「鬼婆」
    「裸の島」など、
    数々の秀作があり、
    これは、
    イタリアン・レアリスモを連想させる作風で、
    好きだ。

    
    古い作品は、DVD化されていないものが多いけれど、
    「鬼婆」は、
    ロンドンから取り寄せて、持っている。
    もちろん、英語字幕つきである。

    
    
    ちなみに。彼の初期・・・というか、人生前半の作品群は、
    ウィキペディアによると、
    以下のようなものである。

    
    
    主な監督作品
    1951年『愛妻物語』 キネマ旬報ベストテン10位
    1952年『原爆の子』 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭グランプリ、エディンバラ
       映画祭脚本賞・名誉賞、英国アカデミー賞国連平和賞、メルボルン国際映
       画祭グラポーランドジャーナリスト協会名誉賞、フランス映画愛好家連盟
       賞
    1953年『縮図』(原作:徳田秋声) キネマ旬報ベストテン10位
    1954年『どぶ』
    1955年『狼』
    1956年『銀心中』(原作:田宮虎彦)
    1957年『海の野郎ども』 石原裕次郎主演作。船に乗ってやって来た外国人労
       軋轢と交流を描く
    1958年『悲しみは女だけに』
    1959年『第五福竜丸』 キネマ旬報ベストテン8位
       『花嫁さんは世界一』 東宝製作であり、フランキー堺、雪村いづみ主
       演によ国人青年の花嫁探しを描いた、新藤監督異色のロマンティック・コ
       メディ
    1960年『裸の島』 モスクワ国際映画祭グランプリ、メルボルン国際映画祭グラ
       ンプリ、リスボン映画祭銀賞、ベルリン国際映画祭セルズニック銀賞、諸
       国友好のため画祭グランプリ、マンハイム映画祭グランプリ、宗教と人間
       の価値映画祭国際ダーショルド賞、キネマ旬報ベストテン6位
    1962年『人間』(原作:野上弥生子) 文部省芸術祭文部大臣賞
    1963年『母』 毎日芸術賞、キネマ旬報ベストテン8位
    1964年『鬼婆』
    1965年『悪党』(原作:谷崎潤一郎) キネマ旬報ベストテン9位
    1966年『本能』キネマ旬報ベストテン7位
    1967年『性の起原』
    1968年『強虫女と弱虫男』
    1968年『藪の中の黒猫』
    1969年『かげろう』キネマ旬報ベストテン4位、文化庁芸術祭優秀賞
    1969年『触角』
    1970年『裸の十九才』モスクワ国際映画祭金賞、キネマ旬報ベストテン10
     10位
    1972年『鉄輪』
    1972年『讃歌』(原作:谷崎潤一郎)
    1973年『心』
    1974年『わが道』キネマ旬報ベストテン6位
    1975年『ある映画監督の生涯 溝口健二の記録』 ソ連美術家同盟賞、キネマ
       旬報ベストテン2位
    1979年『絞殺』 ヴェネツィア国際映画祭、乙羽信子「主演女優賞」
    1981年『北斎漫画』 キネマ旬報ベストテン8位
    1984年『地平線』
    1986年『落葉樹』
    1986年『ブラックボード』
    1988年『さくら隊散る』 キネマ旬報ベストテン7位
    1992年『ぼく東綺譚』 キネマ旬報ベストテン9位
    1995年『午後の遺言状』 モスクワ国際映画祭ロシア批評家賞、キネマ旬報ベ
      1位、日本アカデミー賞最優秀作品賞 他多数
    
    
    
    




Posted by kimpitt at 21:21│Comments(0)
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