2012年05月22日

実録 「カンヌの赤恥 in シズオカ」




    これを、
    「腹立たしい」と言うべきか、
    「恥ずかしい」というべきか、
    「呆れ返る」と言うべきか、
    決めかねている。

    
    まあ、聞いてください。

    
    
    
    いま静岡では、
    「シズオカ × カンヌウィーク 2012」という、
    ささやかな催しが、ささやかな割りには大々的に、
    開かれている。

    
    じつは静岡市は、
    あのカンヌと姉妹都市のため、
    カンヌ国際映画祭開会にひっかけた企画で、
    数年前からやっているのだが、
    今年が一番、大々的だ。

    
    それで、5月19日に、プレ・イベントのひとつとして、
    「カンヌ映画祭で知る 映画祭の役割と魅力」
    という講演会が、開かれた。

    
    主催したのは、静岡日仏協会で、
    講師は、東京日仏学院プログラムディレクター、
    坂本安美さんという人だった。

    
    入場料金は、500円。

    
    ほかにも参加したい催し(カンヌとは無関係)があったけれど、
    いちおうシネフィルを自認してることから、
    こちらに参加した。

    
    
    するとノッケから講師いわく、
    「視聴していただくように用意した資料を、
    東京に忘れてきました」

    
    うーむ!
    ご立派!!
    なんという誠実さ・率直さ・ルーズさ!

    
    それはそれとして、話のほうは、
    「映画は、見るだけではなく、語り、書くことで、
    深く鑑賞できる」

    
    べつに映画でなくて、
    日常のさまざまな経験だって、
    それは同じこと。

    
    500円払って、そんなこと聴くなんて、
    阿呆らしいの極致かも・・・
    と内心で、シラケきった。

    
    それで、講師は、
    トリュフォーの「大人は判ってくれない」が好きだということで、
    その映像を、部分的に見せたのだが、
    とくべつな解説はなし。

    
    会場の音響も不具合で、
    マイクがあっても、話は半分聞き取りにくい。

    
    結局、それ以外のことは、なにも印象に残らず、
    講演会は終わった。

    
    これで、500円???

    
    なんか、とても非知的な詐欺にあったような感じ。
    会場には、映画好きの親友もいたけれど、
    彼は、前半「バクスイ(爆睡)」していた。

    
    正解だぜ、マイ・フレンド!
    できれば、最後まで熟睡すべきだった。
    そうすれば、腹も立たないだろう。

    
    
    この程度のことを、
    有料で実施して毅然?としている団体って、
    なんや???

    
    フランス/カンヌと関係すると、
    そういうセンスの人間になるのだったら、
    ぼくは、今年限り、
    カンヌと絶縁したい。

    
    他人から巧妙に金を巻き上げるって、
    サイテーじゃないか。

    
    
    




Posted by kimpitt at 20:41│Comments(0)
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