2012年05月20日
ストローブ&ユイレは 眠くなりますが
いつかは、
なんらかのカタチで、
語っておきたいと、
ズーーーーーッと思い続けてきたのは、
ほかでもない、
「ダニエル・ユイレ&ジャン-マリー・ストロープ」
のことです。
一般的には、
「ストローブ&ユイレ」と俗称されている映画作家。
アテネ・フランセ文化センターで、
いくつか作品を見ているし、
DVDも何枚か持っているけれど、
この孤高の映画作家のことは、
うかつには語れない。
「どういう映画をつくってるのか」という質問が出たら、
うーーーん。
「タルコフスキーとは別の意味で、眠くなる映画」
と答えるだろう。
でも、タルコフスキーを見たことがない人には、
「映像処理はド素人みたいなんだけど、
めちゃ哲学的な作品をつくる2人組」
とでも、言うしかない。
さて、その「ストローブ&ユイレ」。
ごく最近、彼らのDVDを、
例によってロンドンから取り寄せました。
2枚組で、
「アンナ・マグダレーナ・バッハの日記」
「シチリア」
「ルーブル美術館訪問」
の3本が収録されています。
これが、セールでディスカウントされて、
送料込みで、「11・74ポンド」。
円に換算すると、概算で、
「1600円」くらい。
「アンナ・マグダレーナ・バッハの日記」と
「シチリア」は、
かなり前に日本でもDVDが発売されて、
どちらも、4000円を超していたような記憶があります。
・・・・・ということからして、
この「2枚組 1600円」は、
悪い冗談のような安値であることを、
ご理解いただけるでしょう。
この英国のDVD2枚組は、セールでなくても、
つまり定価で、わずか4000円くらい。
・・・・・というわけで、
「ストローブ&ユイレ」にかこつけて、
なにが言いたいかというと、
「日本のDVDは、あまりにも高すぎる」
ということです。
英国でも、
「ストローブ&ユイレ」がセールに出るのは、
ここ数年で初めてのことなので、
これは、画期的・戦慄的な事件なのです。
でも、これでは、
「ストローブ&ユイレ」を語ったことにはなりませんね。
わははははは。
Posted by kimpitt at 20:19│Comments(0)