2012年05月06日
ヴィスコンティが 泣くよ このタイトルでは!
これはですね・・・・
2枚組海外盤DVDの大人買い物語の最終回です。
ちなみに、これまでには、
「エデンの東」と「第三の男」。
そして最終回は???
ジャーン!!!
ルキノ・ヴィスコンティの「ロッコとその兄弟」。
日本題名は、口にするのも恥ずかしい・・・
「若者のすべて」。
なにが「すべて」なのか!
弟の恋人を、本人の目の前でゴーカ○するのが、
若者のすべて・・・であるはずもないのに。
ちなみに英国盤のDVDケースに描かれているのは、
そのゴーカンシーン(イラスト)です。
これは、買うのを躊躇ったくらい下品です。
それはさておき、
特典映像の入った2枚目のDVDは、
テンコ盛りの3時間。
(ここにおける「テ」を、
「チ」と読み違えないでください)
ヴィスコンティのロング・インタビュー、
そして、ジュセッペ・ロトゥンノ(撮影)、
アニー・ジラルド、クロウディア・カルディナーレの
インタビュー。
それに、40ページのブックレット。
フランスの映画雑誌に掲載された、
ヴィスコンティのインタビューその他が、
収録されています。
そして、注目すべきことは、
本編が、
イタリアで公開されたUNCUT版であることと、
さらには、
音声が、イタリア語版とフランス語版がついていること。
で、イタリア語版のセリフは、
イタリアの声優が吹き込んだものでずか、
フランス語版のほうは、ご本人、つまり、
アラン・ドロンとアニー・ジラルドが吹き込んたもの、
だそうです。
この「若者のすべて」は、1960年の作品。
主演のアラン・ドロンは、このとき25歳。
いわば、その美貌は絶頂期にあり、
カメラは、彼を、
まるで舐めまくるかのように描写しています。
これは、あきらかに、
ヴィスコンティの趣味なんでしょう。
それにしても、
ぼくが大人買いした3個・6枚のDVD、
「エデンの東」
「第三の男」
「若者のすべて」は、
まさに、第二次大戦後の映画の最盛期を象徴する、
大衆的作品の絶頂にランクされるものといえます。
米国、英国、イタリアの三か国で、
フランスが抜けているため補充するなら、
ルネ・クレマンの「太陽がいっぱい」あたりかなあ・・・
あくまで、大衆的作品ということなので、ね。
Posted by kimpitt at 19:54│Comments(0)