2012年04月28日
笑えました 笑えました 「テルマエ ロマエ」

上映初日・・・。
シネコンでチケットを買おうとしたら、
もう、かなり席が埋まっていました。
ゴールテンウィークの初日朝、9時50分からの回です。
それでも、後ろのほうに左右が空いた席があったので、
それを指定して、いざ、入館したら・・・。
入り口を2歩入ったところで、
「Kさーん」と、声をかけられました。
3月初めまでロンドンにいたAくん。
2年間の海外勤務を終えて、帰国していたのです。
彼いわく、
「こんな映画も見るんですか?」
顔が笑っている。
たしかに!(笑い)。こんな映画とは、
ファンタジック・コメディの大作、
「テルマエ・ロマエ」です。
人気コミックが原作、
そして、コメディ。
いずれの切り口でも、
ぼくが、「積極的に見ない条件」を完備した作品です。
ここでの「積極的に見ない」というのは、
「積極的には見ない」という意味ではなく、
「見ないという行為に対して積極的である」
ということ。
それを知っているAくんは、
だから笑ってしまったのでしょう。
イヤー・・・・・たしかにボクは、
ディープな作品、
暗い作品、
重い作品、
超マイナーな作品、
病的な作品を好んで見る人なんだけれど、
例によって、
月1回のラジオの映画紹介番組があるので、
それ用の作品を選定するときには、
ディレクターのSさんの意見も打診しつつ、
ます最初に考えるのは、リスナーさんたちのことです。
そしてつぎには、
取り上げる作品に変化をつけてワンパターンにしないこと。
そしてつぎに、
あまり話題にならない日陰の名作にも光を当てること。
もちろん、選考の対象となるのは、
放送日の直前に封切られた作品であること。
これが、大前提です。
さて、5月上旬の話題をさらっているのは、
あきらかに、「わが母の記」でしたから、
それには乗らないようにしたいという下心もありました。
それと、2月下旬に心臓発作で、
生死の境を彷徨う2週間入院を体験したということもあって、
泣ける話より笑える話がいい・・・という
生理的事情もあったのです、たぶん。
で、予想どおり、
クスクスガハハの連続でした。
とにかく、阿部 寛・上戸 色・市村正親、
その他もろもろの俳優さんたちが、
競う天外・・・ではなくて奇想天外な話を、
大マジメに演じているだけで、
十分におかしかったし、
これはというシーンに、
イタリアオペラの名曲が流れてしまうのも、
笑えました、笑えました。
プッチーニの「蝶々夫人」から、「ある晴れた日に」。
「トスカ」から、「星は光りぬ」。
そして、
「トゥーランドット」から、「誰も寝てはならぬ」。
いずれも、
イタリアオペラを代表する名曲で、
さらには、
ヴェルディの「アイーダ」や「リゴレット」などからも、
いろいろな曲が。
これらのオペラは、内容的にも、
ローマ時代とか現代と直接無縁なものなのですが、
映画では、なんかピッタシカンカンに決まっていて、
いずれも悲劇的な歌なのに、
逆に笑えてしまうのが、じつにオカシクて。
はい。
今年は4月まで、ずっと寒かったのですが、
ここへ来て、ようやく初夏らしい気温。
ゆっくり風呂に浸かって、のびのびしたいですねー。
テルマエ・シズオカ!!!
大井川上流・川根本町の温泉も、いいですよ。
Posted by kimpitt at 19:49│Comments(0)