2012年04月27日

ファスビンダー  まさに 狂乱の場




    4月18日にネットでロンドンへオーダーしたDVDが、
    25日に、もう静岡へ届いた。
    いつもより、ちょっと早い気がする。
    ファスビンダーの「ベルリン・アレキサンダー広場」。

    
    全15時間(DVD 5枚)に、
    特典映像が1枚で、計6枚。
    送料込みで、35・24£(英語字幕)。
    円に換算して、5000円を切るはず。
    めちゃ安である。

    
    日本にも、日本語字幕入りのものがあるのだが、
    DVD化されてはいない。

    
    
    それでは、全14話のあらすじを、
    以下に。
    ただし、このあらすじを読んだだけでは、
    この作品の凄さは、とても理解できないだろう。

    
    
    第1話[プロローグ]
    処罰が始まる(82分)
    フランツは、恋人イーダ殺害の罪でテーゲル刑務所に服役していた。
    そして出所した彼は、大都市ベルリンの中で行き場を失う。

    
    第2話
    死にたくなければどう生きるべきか(59分)
    生活のためにフランツは、ネクタイ留めやポルノ雑誌の街頭販売を始
    めるがうまくいかない。深い考えもなくナチスの党新聞販売に手を染
    める。

    
    第3話
    脳天の一撃は心も傷つける(59分)
    訪問販売を始めたフランツ。とある玄関先に立った彼を見て、住人の
    女性は動揺した。フランツは彼女の死んだ夫にそっくりだった。
    

    第4話
    静寂の奥底にいる一握りの人間たち(59分)
    フランツは友人の家に間借り生活をし、日々酒に溺れている。フラン
    ツは自身の窮状を聖書のヨブになぞらえる。
    

    第5話
    神の力を持った刈り手(59分)
    フランツはイカサマ商売の元締めプムスと知り合うが、仲間に加わる
    事は拒む。だがその一味のラインホルトに出会い、うち解けるように
    なる。

    
    第6話
    愛、それはいつも高くつく(58分)
    フランツは、ラインホルトの女グセの悪さを直そうとするが、彼は聞
    き入れない。彼の口車にのってフランツはある仕事に出かける。
    

    第7話
    覚えておけ―誓いは切断可能(58分)
    元恋人エバの家に厄介になっているフランツ。体も衰弱し再び酒浸り
    になり、ある酒場でエミーという女に出会う。
    

    第8話
    太陽は肌を暖めるが、ときに火傷を負わす(58分)
    自宅に戻ったフランツは、まっとうに生きるという誓いを捨て、シニ
    カルな人間になっていた。ある日ヤクザな若者ビリーが訪ねてくる。

    
    第9話
    多数者と少数者の間の永遠の隔たり(58分)
    フランツは、恋人ミーツェに養われるヒモの生活を始める。彼は久し
    ぶりにラインホルトを訪ねる。
    

    第10話
    孤独は壁にも狂気の裂け目を入れる(59分)
    不妊のミーツェのため、エバがフランツと子供を作るという密約が結
    ばれる。フランツは仕事もせずいよいよ酒に溺れていく。

    
    第11話
    知は力 早起きは三文の得(59分)
    フランツはラインホルトを訪ね、また一緒に仕事を始める。ラインホ
    ルトに自分とミーツェの仲を見せつけようとするのだが・・・。

    
    第12話
    蛇の心の中にいる蛇(59分)
    ラインホルトはミーツェをある森に連れ出す。その森は以前、フラン
    ツとミーツェが仲直りした場所だった。
    

    第13話
    外面と内面、そして秘密に対する不安の秘密
    ミーツェが戻らないことに、フランツとエバは不安を抱く。ある日イ
    カサマ商売をしていたフランツは、仲間のヘマで失敗してしまう。

    
    第14話[エピローグ]
    子供の死 そして有益な男の誕生
    ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー:フランツ・ビーバーコップ
    の夢についての私の夢(111分)
    このエピローグが示すのは、二人の破滅した男の関係をめぐるグロテ
    スクなイメージのパノラマ。

    まさに、ファスビンダー狂乱の場である。
    
    
    

ファスビンダー  まさに 狂乱の場



Posted by kimpitt at 21:01│Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
ファスビンダー  まさに 狂乱の場
    コメント(0)