2012年02月03日

日本の映画監督には  土性骨なんかないね



 
    ミニ・シアターは、
    苦戦しているみたいだなあ。
    
    渋谷のユーロスペースは、
    しだいにイメーシ・フォーラム化というか、
    アップリンク化というか、
    封切りものが少なくなっていて、
    この4日からは、
    死刑映画の特集する。
    
    これは、
    死刑廃止を求める市民団体「フォーラム90」が、
    企画したものだという。
    
    毎日、4本上映で、
    2月10日まで。
    大島 渚の「絞死刑」とか、
    袴田事件、帝銀事件のものなど、
    わりかし地味なものを揃えている。
    
    日本映画のほか、
    スペイン、韓国、テンマークの作品も入っているけれど、
    アメリカ映画はない。
    
    アメリカ映画のメジャーな配給会社は、
    億単位の興行をめざしているためか、
    古い作品を1本貸してほしい、
    というようなニーズには、
    対応してくれない、
    という噂もある。
    
    ごひいき新藤兼人の「裸の19歳」は、
    入ってはいない。
    これは、死刑制度そのもを扱っているわけではなく、
    死刑囚になってしまった青年の、
    犯罪にいたる生育歴を描いているので、
    ばすされたのかもしれない。
    
    
    死刑といえは、
    戦争は、国家による殺人なので、
    こういうテーマも包含してくれればよかったのに。
    
    ブリュノ・デュモンの「フランドル」などは、
    戦争(兵士)による殺人などを扱っていて、
    深い思索を観客に求めていて、
    見応えがあるのになあ。
    
    
    中国のワンビンも含めて、
    海外には、ほんとうに気骨があるというか、
    土性骨の座った映画作家がいるのに、
    日本は、タメ。
    みんなチマチマしている。
    
    「なにを描くが」ではなく、
    「どう描くか」に心が傾いている人か多い?
     
    あるいは、
    いるにはいるけれど、ひっそりとしていて、
    ぼくが知らないだけなのだろうか。
    
    
    
    
   




Posted by kimpitt at 16:31│Comments(0)
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