2012年01月30日

ああ 無常の世 ・・・・ わが平家物語 




    祇園精舎の鐘の声、
    諸行無常の響きあり、
    沙羅双樹の花の色、
    盛者必衰の理をあらはす。
    驕れる者久しからず、
    ただ春の夜の夢の如し。
    猛き人もつひに滅びぬ、
    ひとへに風の前の塵に同じ。
    
    
    これは、
    ご存じ「平家物語」の書き出し部分である。
    
    主役を演じる松山ケンイチが、
    この原作を読んで、なにを感じたは、
    わからない。
    たぶん、読んではいると思うけれどね。
    
    
    しかし、
    平家物語を読もうと、読むまいと、
    諸行は無常であり、
    世界も人そのものも、無常である。
    
    学生生活も無情だし、
    就活も無情だし、
    いざ会社員になれば、
    そこにも深く無情な世界が広がっていく。
    
    だからこそ、
    祇園精舎の鐘が無常になるのだ。
    鐘だけが、勝手に無常になっいるわけではなく、
    この世に無常が満ちているからこそ、
    鐘の音が無常に聴こえるのだ。
    
    沙羅双樹の花の色は、
    何色なのか、ぼくは知らない。
    しかし、あらゆる花のいのちは短い。
    だから、
    すぐに萎れる花も、
    いつまでも咲いているかのように見える花も、
    さほど長くない時期に、散っていく。
    盛者とは、花を咲かせた人のことだろうが、
    すべての盛者は、必衰なのである。
    そして、ここで忘れてはならないことは、
    散る花は、乱れた醜さを露呈することだろう。
    紫陽花であれ、ツツジであれ、
    見事といいたいくらい、醜悪な姿になる。
    唯一例外といえるのは、桜だ。
    
    
    驕れる者久しからず、
    ただ春の夜の夢の如し。
    グローバリズムは、
    真夏の悪夢かもしれしない。
    
    いまほど、
    平家物語にふさわしい時期は、なさそうだ。
    松山ケンイチくーん!
    頑張ってね。
    
    
    
    
   



Posted by kimpitt at 17:13│Comments(0)
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