2012年01月23日
母の遺体を なぜ そのままにしておいたのか
静岡市は、
葵区・駿河区・清水区の3つの区からなり、
その西の端になるのは、
駿河区の「用宗」(もちむね)という地区です。
ここには、ちいさな漁港かあることから、
ちょっとした港町(または漁村)になっています。
つい最近、その「用宗」で、
2人の男性が、死体遺棄の容疑で。
逮捕されました。
その遺体は、彼らの母親(82歳)で、
つまり逮捕されたのは、
56歳の長男と、54歳の次男です。
なお、母親は2011年2月ごろ死亡したものと推定され、
その遺体を発見したのは、3月ごろ、
次男の知人が家を訪問して・・・だそうです。
逮捕された2人の息子は、
「金がなくて借金もあり、
葬式ができなかった」として、
容疑は認めているそうです。
3人は同居しており、
同家に毎日配達されるお弁当の注文が、
昨年の2月5日でストップとしていることから、
警察では、母親の死亡日を推定したそうです。
大家さんの話によると、
「母親は寝たきりではないが、
ほとんど外出はしなかった。
しかし、家賃はほぼ滞りなく払っており、
2人の息子も、警備員としてまじめに働いていた」
なぜ逮捕が事件発覚から約10か月後になったのか。
なぜ借金かあったのか。
なぜ2人の息子は、独身だったのか。
それらについては、
新聞には書いてはありませんでした。
容疑は、死体遺棄とのこなのですが、
自宅のふとんに寝かせたままにしておくと、
「遺棄」になるのでしょうか。
もしかしたら2人の息子は、
母親と別れるのが辛くて、
そのまま寝かせておいた・・・
のかもしれません。
80代の母親と、
50代で独身の2人の息子の3人暮らし。
独居ではないとはいえ、
なんか胸をつかれるものがあります。
このように、
一般の人には見えないところに、
さまざまな人生がある。
誰かが悪いから、そうなったとは思えませんが、
貧しくても、未婚のままでも、
葬式を出せなくても、
生まれてきてよかった・・・と、
感じられるような社会的なしくみは・・・
あったほうがいいに決まっているけれど、
現実的には、難しいのでしょうね。
Posted by kimpitt at 17:02│Comments(0)