2012年01月06日

いよいよ 始めることになった  ワン・ビン体験



 
    まさか2012年が、
    こんな衝撃でスタートすることになるなんて、
    夢精だにしなかった。
    いや、夢想だにしなかった。
    この事件に限っては、
    夢想より夢精のほうが、
    ピンとくるんだけれど。
    
    その夢精だにしなかったこととは、
    中国の若手鬼才・王兵(ワン・ピンの作品、
    「鉄西区」との出会いである。
    
    
    まず、監督ワン・ビンについて。
    
    彼、王兵(ワン・ビン)は、1967年の生まれ。45歳。
    1992年、瀋陽にある魯迅美術学院で写真を専攻。
    1995年、北京電影学院映像学科入学。
    1998年、インディペンデントの映像作家兼監督としてスタート。
    1999年、インディペンデント長編劇映画「偏差」で撮影を担当。
    その後、初のドキュメンタリー「鉄西区」を製作。
    2001年末に撮影が終了した本作の300分ヴァージョンが、
    2002年ベルリン映画祭「インターナショナル・フォーラム」部門
    に選ばれ、リスボンの国際ドキュメンタリー映画祭でグランプリを受
    賞。また本作545分バージョンは、
    2003年のマルセイユ国際ドキュメンタリー映画祭と、山形国際ド
    キュメンタリー映画祭で、グランプリを受賞した。
    
    ぼくは、山形の映画祭で、「鉄西区」という、
    バカ長いドキュメンタリーが賞をとったと、
    耳にはしていたけれど、題名を記憶する程度で、
    とくに行動はしなかった。
    東京などで、数回上映されていたことを知ったのは、
    今年になってからである。
    
    そして、2011年10月。
    「BSスカパー」が、開局記念特集として、
    山形国際ドキュメンタリー映画祭グランプリ受賞作品を、
    集中放映することを知り、
    がぜん色めきたったのだった。
    
    もちろん自分でも録画する予定だったが、
    これは!というときに失敗する性癖があることから、
    親友Iに泣きを入れて、
    「鉄西区」だけは、彼にも録画を依頼した。
    
    しかし、3部構成で、
    第1部:工場 240分
    第2部:街  175分
    第3部:鉄路 130分
    合計     545分
    
    まとめて時間がとれるときでないと、
    うかつには手をつけられない。
    
    
    そこで、
    日常から離脱したかのように空虚な時間が流れる・・・
    新年。
    ついに、9時間の長編にトライすることになった。
    (続く)
    
    
    
    
   




Posted by kimpitt at 16:46│Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
いよいよ 始めることになった  ワン・ビン体験
    コメント(0)