2011年12月16日

50回のキスは 甘いか 苦いか




    彼女の初舞台となる芝居の台本には、
    男性俳優とのキスシーンがあった。
    相手は、20歳年下の男。
    
    ところがリハーサルで、
    「まったく色気がない」と、
     監督からOKが出ず、
    2人で自主稽古!・・・を命じられた。
    
    さて,夜のこと。
    監督がいないため、
    色気が出ているかどうかを、
    判断する人がいない。
    
    そこで2人は、ビデオカメラをセットして、
    キスをし、そのシーンを再生すること数時間。
    約50回ほどキスをしたが、
    もちろん、色気を出せる気分ではなかった。
    
    ・・・と、ある週刊誌に、
    彼女が書いていたのである。
    
    
    あたりまえだよなあ。
    生理的な必要性は皆無で、
    ただただ演技するキス。
    したくもないものを、
    50回!
    恋人同士だったとしても、
    口が腐るよなあ・・・・橋苦!
    
    
    ところで、
    演技ではない日常生活のなかでのキスは、
    ひとりで練習しておくわけには、いかない。
    
    そこで疑問がひとつ。
    人間は、どうしてキスの技法を学習するのか。
    親が教えてくれることは、ない。
    学校の教師にも、期待すべきではない。
    そもそも日本の学校は、性教育をスルーしていることだし。
    
    ふつう性的な知識は、
    先輩・友人、または、その種の画像や動画を見て、
    学ぶことになると思うけれど、
    実地訓練というのは、かなり難しい。
    
    だから、
    いきなり、見よう見まねの本番になるのではないか。
    
    それは演技ではないのだから、
    色気の有無など問題外で、
    双方がその気になっていて、
    相互の要求の度合いを満たしていれば、いい。
    
    ただし、どの程度のものを、
    どのくらいの時間求めているかは、
    事前に確認できないから、
    相手の反応を敏感に察知しつつ、
    決定していくしかないだろう。
    
    場合によっては、
    「もう、いいかげんやめて」かもしれないし、
    場合によっては、
    「あれー、もう終わっちゃうの?」
    
    誰も、
    犯す前に犯しますとは言わないが、
    犯しているときに、
    「このへんでやめときます」とも、言わないだろう。
    
    
    とにかく、コミュニケーションとしてたの、
    性の需要と供給は、
    かなり難しい。
    
    面倒なことは敬遠したがる怠惰な若者たちが、
    恋愛に消極的になるのも、頷ける。
    
    つまり、これは、
    性的生活の他者依存を排除し、
    どれだけ自立性のあるものにするかということだろう。
    
    依存には、快楽もあるが、
    相手の人権を侵害し、
    犠牲を強要することが少なくないのだから。
    
    うふふ。
    
    
    



Posted by kimpitt at 17:08│Comments(0)
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