2014年01月30日

自殺幇助を描いた 衝撃作 「母の身終まい」


    これは、
    安楽死する女性を描いたフランス映画です。

    
    ただし、フランスでは、
    安楽死は、合法化されてはいないため、
    この映画「母の身終い」の女主人公は、
    スイスへ出かけて、
    自分の意思を貫徹します。

    
    ステファヌ・プリゼ 2012年監督作品
    「母の身終い」は、
    観客を戦慄させずにはおかない作品です。
    

    
    では、そもそも、
    安楽死と尊厳死は、どう違うのか。

    
    まず、尊厳死とは、
    「不治かつ末期の病態になった場合、自分の意思により、無意味な延
    命治療を中止し、人間としての尊厳を保ちながら、死を迎える」。

    
    これに対して、安楽死とは、
    「苦痛から患者を解放するために、意図的・積極的に死を招く医療的
    措置を講じる」
    つまり、表現を変えてわかりやすくすると、「自殺幇助」です。
    

    
    世界では、
    オランダ、ベルギー、ルクセンブルグ、スイスなどで、安楽死を法制
    化しており、それは、自国民にのみ適用される法律なのですが、スイ
    スでは、厳しい条件をつけてはいるものの、外国人の終末期患者を、
    受け入れているそうです。

    
    利用者の大半は、末期癌の患者だそうですが、まず、厳密な書類審査
    を受け、問題がなければ本人に通知されます。
    そして、しかるべき時期が来ると、本人や家族が「看取りり家」に到
    着し、4日間かけて医師の診察や本人の意思再確認などがあり、5日
    目に、メンバーが見守るなかで、本人は薬物を服用。40分程度で薬
    が効いてきて、本人は亡くなる・・・のだそうです。

    
    
    映画「母の身終い」でも、
    ほぼ同じステップで手続きが進行し、
    女主人公は、しずかに死んでいきました。

    
    
    先進国も含め、多くの国が安楽死を認めていないのは、それが、意図
    的な殺人に悪用される危険性があるからなのでしょうか。
    

    映画を見るかぎりでは、
    安楽死を選択した高齢の女主人公は、
    毅然としていて、まさに尊厳にあふれていました。
    


    
    
    




Posted by kimpitt at 19:44│Comments(0)
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自殺幇助を描いた 衝撃作 「母の身終まい」
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